藤原竜也主演「そして、誰もいなくなった」はマイナンバーの問題を指摘してるドラマ

今期のドラマでめっちゃハマってるドラマがある。それが日曜ドラマの「そして誰もいなくなった」だ。これは単純にストーリーとしてもおもしろいんだけど、ぼくはこのドラマに未来を感じてならない。この記事ではその理由を書こうと思う。

藤原竜也主演「そして、誰もいなくなった」とは?

前提としてこのストーリーを共有しておく。

藤堂新一(藤原竜也)は、ネット上に拡散した画像などのデータを消去することができる画期的なソフト「ミス・イレイズ」を開発した優秀な研究者だ。結婚を決めた恋人・倉元早苗(二階堂ふみ)を母・万紀子(黒木瞳)に紹介し終えたばかりで、すべてが順風満帆だった――。そんなある日、会社から突然「お前は藤堂新一を名乗って潜り込んだ偽物ではないか?」とあらぬ疑いをかけられる

会社では、国民一人一人に割り振られた13桁の”パーソナル・ナンバー”の登録が義務付けられており、そのナンバーの持ち主が数日前婦女暴行事件で逮捕さ れた同姓同名の男・藤堂新一という全く赤の他人のものだと告げられ、新一は身元不明の存在として自宅謹慎を命じられてしまう。総務省に勤める大学時代の友 人・小山内保(玉山鉄二)に相談した新一は、自分の存在を証明できるデータがどこにも存在しないことを知らされる。

この不可解な事件の手がかりを探すため、大学時代を過ごした場所であり、ニセ「新一」が拘束されているという新潟へ向かった新一は、友人の長崎はるか(ミムラ)斉藤博史(今野浩喜)らの協力で、自分がパーソナル・ナンバーを乗っ取られる「なりすまし」の被害にあっているのだと知る。そして新一は自ら開発した「ミス・イレイズ」でニセの「新一」の本名とデータを、ネット上で探し当てることに成功。

自分がなりすましの被害にあっているという動かぬ証拠を手に入れた新一は、新潟を後にし、バーテンダー日下瑛治(伊野尾慧)が経営する行きつけのバーで小山内と祝杯をあげる。だが、この先にはまだまだ恐ろしい事態が彼を待ち受けていることを誰も知る由も無かった――。

引用:http://www.ntv.co.jp/soshitedaremo/story/story_01.html

こんな感じのストーリーだ。いや本当にめっちゃおもしろいからみてみてほしい。公式ページで最新話は見逃しでも見れるし、一気にみるならHuluを使えば見れる。みてみてほしい。

「そして、誰もいなくなった」パーソナルナンバーのっとり問題について

ぼくがこのドラマをみておもしろいと思うのは、パーソナルナンバーを乗っ取られて個人情報を失った藤堂真一と、この問題が今後の日本において現実化しそうだなってマジで感じるところ。

このドラマの中にでてくるパーソナルナンバーは、個人情報を13桁の番号ですべて管理するというものだ。戸籍もカード番号も信用情報も銀行の情報もすべてひとつの番号で管理されるってもの。で、これって今義務化が進んでいってるマイナンバーとそっくりだと思わないだろうか。

マイナンバーが乗っ取られたりすることで、存在しない存在になる可能性

日本でもマイナンバーが義務化されると、個人に関わるすべての情報がマイナンバーのもとで管理されてすべての情報取得や申請にそれが必要になることは間違いない。実際FXの口座開設でもすでにマイナンバーの提出が必要になってるくらいだ。

ということは、銀行口座だってクレジットカードだってそうなるし、そうなってる。そしてそれに紐づく信用情報もそうなる。戸籍も住民票もそうなる。

その中で、もし自分のマイナンバーをなくしたり誰かに乗っ取られたらどうだろうか?そうすると、あなたはマイナンバーを失うし、失うということは「個人情報を失う」ってことだ。財産も資産も勤務先も戸籍も失う。

つまりマイナンバーを失うことで「第三者的に誰かが識別できなくなる」ということだ。

人間が作るシステムに欠陥がないわけがない

ぼくはマイナンバーが支配者層が一般層を管理し支配するためのものだ!という陰謀論的なものを信じてるわけではない。もちろんそういう側面はあるだろうけどね。

なにが気になるのか?っていうと、個人情報をひとつの番号で管理して、その番号を約1億人以上セキュリティがっつり守ることは果たしてできるのだろうか?ということ。所詮、人間のつくったシステムであり、それを管理するシステムすら人間が作るものだ。そしてそれを管理するも人間だ。

ということはどこかに欠陥があることは間違いないし、完璧にできたとしてもどこかからクラッキングされたりする可能性もあるわけだ。ということは流出事件やそれに付随したのっとりなどの悪用はありえる。だって、マイナンバーさえ知ってれば個人情報の照合ができるわけだから。

マニュアル対応しかできない役所仕事

お役所勤めの方には悪いけど、ぼくは役所の融通のきかなさにはいつも辟易としてる。たぶん、そういうマニュアルであって、そのマニュアルに則った仕事じゃないとやってはいけないんだろう。

ただ、それがこのマイナンバー問題において無駄に影響すると踏んでる。たぶん誰もが経験したことがあると思うんだけどこのマニュアルで対応できない問題においては役所は窓口をたらい回しにし、いつまでもおわらない。

さらに「◯◯がないとできないので」との一辺倒で「こうしたらいいのに!」という答えがあってもそれで対応することはない。超融通のが効かないのだ。

マニュアル対応しかできない役所にマイナンバーを失った人がいったら?

もう絵に描くように想像できる。「マイナンバーがないとできません」の一辺倒。なくした理由をいっても「とはいえ、ないとなにもできないのです。」と堂々巡り。

もちろん、そういうケースを想定したマニュアルも用意されるだろうけれど、まだ制度が整わない過渡期においてもしそういうことが起きた時は、まさに上記のような感じになると容易く想像できる。今ですら「◯◯がないとダメなんです」となる仕事レベルだからだ。

そして一気にいえばいいものを、順をおいながら足りないものを指摘し手間ばかりかかる。それなのにマイナンバーの対応が効率よくできるとは思えない。

すくなくともなにかしらの問題が起きた時に、どうしようもなくなってさまよう人が出てくる可能性はすごく高いと感じる。

マイナンバーの穴をついた闇ビジネスも横行しそう

制度に人が追いついてないときは、その穴を狙ったビジネスが流行るのが必然だ。でもそれは詐欺でもなんでもなく、穴をつかれてるから言及できないし、法で責めることもできない。

マイナンバーの転売市場なんかもできそうだし、マイナンバーを捨ててデータ上管理されない状態にするようなビジネスが生まれるかもしれない。携帯の脱獄みたいに。また、そういう人をつかった犯罪も起きるかもしれない。

全部可能性の話だけ、人が想像できることは実現しうることだからありえないことはない。

そういう目線で「そして、誰もいなくなった」を見るとおもしろい

まあきっとそんなことは起こらないだろうし、起こさないのだけれど、可能性は捨てきれない。「ああ、こういう可能性もあるな」という目線で見ると、今なにをすべきか?とか対策を考えることができる。

不完全な人間の作るものである以上、100%起こらないことはないわけだからそのわずかなリスクに敏感に反応しておくことはいいことだ。それは無駄ではないし、妄想でも妄想が現実化することだって往々にしてある。

ということで、ぜひ「そして、誰もいなくなった」をみてみてね!

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