《寄稿》理系男子必見!研究者がプログラミングを学ぶべき5つの理由

どうも!プロ引きこもりのヒキコモリズム井上(@luckyman0302)だ。

ぼくは生粋の文系男子、いや引きこもり系男子なんだけれど、今回なんと現役の研究者でありながらプログラミングもできて、しかもブロガーさんというハイスペック男子から寄稿をいただいた。

テーマは「研究者がプログラミングを学ぶべき理由」。とっても興味深い内容なので、掲載させていただく。ぜひ、研究者でないあなたにも読んで欲しい記事。では、どうぞ。


初めまして!

某化学メーカーで研究者をしながらプログラミングを学んでいる、かみざとと申します。今回、井上さんのご好意で寄稿させていただけることになりました。よろしくお願いします。

まずは、ぼくがプログラミングを学ぶようになった経緯についてお話しさせていただきます。

ぼくは現在、研究者として高分子合成の研究をしているのですが、実家の都合により近いうちに仕事を辞めて地元の沖縄に帰ることになりました。そのため、沖縄の求人情報を色々と見まくっていたのですが、仕事の少ない沖縄では研究職に関する求人はほとんどなく、他の職種を見てもやりたい仕事はなかなか見つかりませんでした。

そんな状況でも根気強く仕事を探した結果、唯一ぼくが「やりたい!」と思える仕事が見つかったのです。

それが「Webプログラマー」という仕事

もともと物作りが好きであったことや、コードを書いて動作を検証する感覚が研究職と似ていること、パソコンとネット環境さえあればフリーでも仕事をできることなどから、ぼくはWebプログラマーに大きな魅力を感じ、それを目指すようになりました。

というわけで、ぼくは現在、研究者でありながら日々プログラミングを学んでいます。

そのような生活を送っている中で、「研究者がプログラミングを学ばないのはもったいない!」ということを強烈に感じるようになりました。なので、今回は「研究者がプログラミングを学ぶべき5つの理由」についてお話しさせていただたいと思います。

研究者が語る「研究者がプログラミングを学ぶべき5つの理由」

現役の研究者で、かつ現役でプログラミングを学んでるものとして、なるべくわかりやすく書きました。ぜひぜひ参考にしてください。

①研究者はプログラミングに向いている

ぼくは、7年に渡る研究生活を送りつつプログラミングを学んだ経験から、「研究に携わっている人間はプログラミングと相性がいい」ということに気づきました。

なぜなら、研究者には、1つの物事に没頭したり、自分のペースで仕事を進めたり、人と関わることよりも思考・作業を好んだりと、内向きな人が多いからです。

プログラミングは、パソコンとネット環境さえあれば、あまり人とコミュニケーションをとらなくても仕事ができます。現在では、ランサーズやクラウドワークスなど、ネット上でプログラミングの案件を紹介しているサービスも充実していて、中には完全リモートで案件をこなせるようなものもあります。

ぼくの知り合いの学生さんも、ネット上で案件を獲得し、場所や時間も束縛されることなく、一人で黙々と作業をこなして2万円の報酬を得ていました。(時給に換算すると3000円だったそう。すごい。)

つまり、プログラミングスキルを身につければ、無駄に人と関わることなく、マイペースで仕事を進め、それで報酬を得られるということなので、内向きな性格とはとても相性がいいのです。

プログラムを開発する過程は、研究ととてもよく似ている。
  • プログラムの仕様決定 → 実験の目的設定
  • プログラムの設計 → 実験方法を考える
  • コードを書いて実行 → 実験の実施
  • 問題点の洗い出し → 結果の考察

プログラム開発におけるこのようなサイクルは、研究を進める際の考え方と似ているので、プログラミングを学ぶ時にも普通の人より早いスピードで習得することができます。実際にぼくも、プログラミングスクールでカリキュラムの進捗具合が認められ、教材を無料で観覧できるという特待生のような扱いを受けています。

これは、「コードを書いて実行し、エラーが起こる理由を仮説を立てて検証する」という感覚が研究と似ていたからこそできたことです。

②強気の姿勢で研究ができる

これは特に、大学や公的機関などで働いている研究者に言えることです。

ぼくが学生の時もそうだったのですが、大学や公的機関などの研究室は、企業とは異なってかなり閉鎖的な環境になっていて、1つの研究室では教授が全ての権限を握っています。そうなると、学部生・院生の方々は教授からの評価を気にし、博士課程・ポスドクなどの方々は教授に雇用してもらえるかどうかを気にするようになります。

人間性の素晴らしい方が教授であれば、その研究室では最高の環境のもと、高い志を持って研究を行うことができるでしょう。

しかし、人間性の悪い教授が運営している、いわゆる「ブラック研究室」の場合、たとえアカデミックハラスメントが起こったとしても下につく人間は教授の言いなりになるしかなく、精神的に辛い思いをすることになるのです。

実際、ぼくが大学院生の頃は、博士課程の生徒が教授に研究成果を取り上げられて卒業が遅れたり、女子生徒がアカデミックハラスメントを受けてうつ病になったりと、酷い話をちらほら聞きました。そしてぼくも、大学院の頃は割と酷い扱いを受けていました。

ぼくが大学院時代に言われたのは、こんな言葉。
  • よかったねぇ〜、やることたくさんあって(次から次へとやるべきことを課された時に言われた一言)
  • たったこれだけの実験報告って、一週間何やってたの?
  • 厳しくされるのと、ほったらかされるのどっちがいいの?
  • 脳みそ腐ってるんじゃないの?
  • これだけ細胞培養しているなら、ちゃんと研究成果出せるんだろうな?
  • お前あれはやったの?なんでやってないの?(散々実験報告をした後に言われた一言、ちなみにぼくの後に実験報告した先輩は「特に報告することはありません」といい、教授は「そうか」というだけで終わり)

もちろん、ぼくの頭が悪かったこともこのような扱いを受けた原因の1つです。ですが、指導をするにも、もう少し良い言い方はあるはずです。このような指導方法だと、人の言うことを真に受けるような素直な人なら、すぐにメンタルをやられてしまうのではないでしょうか?

しかし、たとえこのようなことが研究室で起こったとしても、教授の下についている人間は我慢するしかないのです。(ぼくは無理でしたが)

このように、ブラック研究室に所属する人が精神的に追い詰められるのは、研究室の権力構造自体に問題があります。

ですが、実はそれだけが原因ではありません。

ブラック研究室に所属する人が苦しむもう1つの原因は「大学院に進学した理系人材の仕事における選択肢が少ない」という点にあります。

理系人材の強みは「高いレベルの専門性」ですが、その専門性ゆえに、仕事における選択肢も自然と狭くなってしまうのです。つまり、博士課程やポスドクの方などは、所属している研究室の雇用を失えば、二度と同じ仕事をできなくなる可能性があり、再就職も難しい状況になるということです。

そのため、酷い扱いを受けようが、我慢しないといけなくなってしまうのです。

ぼくは、そのようなブラック研究室における精神衛生上最悪な状況を解決できるのが、「プログラミング」だと考えています。エンジニアの人材不足が深刻化している現代では、プログラミングスキルを持っていればやれる仕事はいくらでもあります。

そうすれば、たとえ教授の機嫌を損ね、雇用を失ったとしても、次に所属できる研究室を探すまでの繋ぎになるし、もし研究職以外の仕事を探すことになっても職に困ることはないでしょう。

理不尽な扱いに屈することなく、強気で研究をしていくためには、いつでも仕事を得られ、稼ぐことができるという「安心感と自信」が必要不可欠です。そして、その2つを与えてくれるのが「プログラミング」なのです。

もし、今の研究室の環境に不満があるのであれば、研究の合間にプログラミングスキルを身につけて雇用・収入に関する不安を潰し、環境を選べるだけの力を身につけましょう。

そうすれば、人生の主導権を自分が握ることができます。

③レベルの高い専門性を活かすことができる

現在、ネット上にある情報には、大学・大学院で習うような生物・化学などの専門性の高い情報はあまり多くはありません。

なぜなら、研究をされている方のうち、ほとんどの方は情報発信をされていないからです。

せっかく高いレベルの専門性があって、その情報を手に入れたい人は沢山いるのに、供給できる人がいないのが現状です。それに、数少ない研究系の専門的なウェブサイトを見ても、多くの場合は専門用語が多過ぎたり、字が小さくて読みづらかったり、デザインが古臭かったりと、残念なものがほとんどです。

そんな状況のなか、プログラミングスキルを使って質の高い研究系の情報サイトを作れるようになれば、すぐに観覧数を稼ぐことができるでしょう。そうすれば、そこに広告を貼るだけで、継続的に収入を生み出してくれるようにすることもできます。

ぼくも、もっとプログラミングスキルを高め、自分の力でWebサービスをリリースできるようになったら、研究系に特化したメディアを立ち上げようと思っています。

例えば、研究者を目指す人の役に立つ情報を発信するサイトであったり、現役研究者とそれを目指す学生のコミュニケーションツールであったり、実験装置の解説・販売に特化したサイトであったり。

このように、プログラミングスキルがあれば、アイデア次第で何でも出来ます。

しかし、情報を発信することの重要性に気づき、それを可能にするスキルを持っている研究者はほとんどいいません。だからこそ、いまのうちがチャンスなんです。

この記事を読んでいるそこのあなた、研究室にこもって実験ばかりやってる場合じゃないですよ!教授や上司に隠れてプログラミングやっちゃいましょうよ!もっと面白いことができますよ!

④業務を効率化できる

ぼくの会社もそうですが、現在ではまだまだ多くの研究者が、実験データをエクセルに手入力して平均値や標準偏差などを計算し、その値を元にグラフを作ってパワポでまとめたりという作業をしています。

そのような状況の中、もし自分でプログラムを組んで、数値を入れるだけで平均値・標準偏差を弾き出し、グラフまで作成してくれ、自動で過去のデータと照らし合わせてくれるような仕組みを作ることができたらどうでしょう?

それだけではなく、自分が担当している研究テーマにおいて、各ジャンルの過去データを一括で管理し、検索したいワードを打つだけでそれに関連するデータを瞬時に呼び出してくれるとしたら?

そうなれば、めんどくさいデスクワークの時間が大幅に短縮され、大好きな実験にもっと多くの時間を割くことができるようになります。

データ管理が苦手で、過去に行った実験データをどこに保存したかわからなくなったりする人にとっては、ものすごくありがたい仕組みになるでしょう。

それを作り出すまでの労力は、確かにかなりめんどくさいように感じられるかもしれませんが、一度構築できれば、そこから先の研究生活はずっとその恩恵を受けることができます。だからこそ、長い目で見ると明らかに、プログラミングができたほうが得なのです。

これから先、プログラミングスキルを使いこなせるのとそうでないのとでは、明らかに研究スピードに差が出てきます。今のうちから取り組んでおかないと、ものすごく大きな損失につながるでしょう。

⑤研究費を稼ぐことができる

国から大学へ交付される研究費が減る中、各研究室は自分たちの手で研究費を集めなければいけない状況に立たされています。そういう状況の中で、最近では研究分野においても資金を調達するためにクラウドファンディングを行う研究室が増えています。

日本では、徳島大学が国立大学で初めてクラウドファンディングを行うための組織を設立しました。

そして、学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」にて目標金額100万円のプロジェクトを立ち上げ、支援総額120万円でサクセスしています。

徳島大学が行ったのは「購入型」のクラウドファンディングで、支援者が商品を購入すると、そのお金がそのまま研究費に充てられるという仕組みです。

その中で、最も値段の高い商品を見てみると、なんとその値段は10万円というものでした。

しかし、そんな高額商品にもかかわらず2人の方が購入されていて、それだけで20万円の研究資金を獲得されていたのです。

さて、ここで少し考えてみてください。

もし、あなたが支援者だとしたら、10万円もの高額な支援をするときにどのような行動をとりますか?

もちろん、クラウドファンディングのサイトにある情報は、隅から隅までチェックするでしょう。

しかし、それだけで終わるでしょうか?

きっと、その研究室のホームページを検索し、「どのような研究をしているのか?研究メンバーにはどのような人がいるのか?過去に目立った功績があるか?将来性のある研究室なのか?」ということを調べるのではないでしょうか?

そしてその時に、研究内容がきちんと載っていなかったり、あまり更新されず古臭い情報しかなかったり、なんとなく見た目がパッとせずメンテナンスの行き届いていないホームページだったらどうでしょう?

ぼくだったら、支援する気をなくします。

きっと、研究に関する情報がしっかりと載せられている他の研究室を探すでしょう。なぜなら、自分の持っているお金は上手に使いたいと思うのが、人の心理だからです。

10万も20万も払うのに、適当に払う人なんていないでしょう。だからこそ、研究費を得るためにも、しっかりとしたホームページを作り上げることは重要なのです。そして、研究室の魅力をきちんと伝えられるホームページを作成するには、やっぱり外注では限界があります。

なぜなら、研究分野について全く詳しくないWebデザイナーがホームページを作っても、その研究における最も魅力的な部分はどこなのかわからないため、「観覧者に伝わらないホームページ」になってしまうのです。

それに、研究の世界では、テーマの進み具合により頻繁に情報がアップデートされます。ということは、それに合わせてホームページの内容もその都度アップデートする必要があるということです。ですが、このようなマイナーチェンジを毎回Webデザイナーに外注していたらどうなるでしょう?

どう考えても、余計な出費が増えてしまいます。

自分たちの力で研究費を稼げる研究室を作り上げるためにも、デザインがきちんと整えられ、常に最新の情報が載っているホームページにする必要があります。そして、いつでも情報をアップデートし、余計な経費もかけないようにするためには、自分の手でホームページを作成できた方がいいのです。

まとめ

研究者は、性質的にプログラミングとの相性もよく、そのスキルを身につけることによって受けられる恩恵も計り知れないものがあります。

これから、色んなものがどんどんネットに繋げられる中、きっと研究で使う実験装置やコンピューターも有機的にネットワークを構築し、情報交換する時代がやってくるでしょう。

そして、それらを自分たちの手でカスタマイズできる時代も必ずやってきます。

一昔前までエンジニアだけがやっていたプログラミングも、今では小学校ですら必修化されるような時代です。これから、もっともっとプログラミングが身近になることは間違いありません。それに、プログラミングスキルがあれば、たとえ教授と仲が悪くなって研究室を追い出されたとしても、仕事に困ることも無くなります。なので、ペコペコしながら研究する必要もなくなるのです。

この安心感や自信は、精神衛生的にかなりいい影響を与えてくれます。

そうすれば、たとえブラック研究室に所属したとしても、メンタルを病むことも無くなるでしょう。

「でも…….研究やりながらプログラミングやったって中途半端な実力しかつかないし、、、、、、仕事なんて見つかるわけないよ….。」

そんなことを考えているそこのあなた、それは大きな間違いです!

そこまで優れたスキルがなくても、未経験から第一線で活躍できるまでをサポートしているような企業は普通にあります。ちょっとかじったくらいのスキルでも、充分に職を見つけることは可能なんです。

現にぼくも、プログラミング全くの未経験でアラサーですが、先日、web系の会社で内定をいただきました

雇用形態としては契約社員ですが、研修制度も充実してるし、よほどおかしなことをしない限り正社員への登用もある会社です。それに、ぼくが転職活動をしたのはその1社だけで、面接の回数もたった一回だけでした。

ほんと、それだけで内定が出たのです。

どうでしょう?そう考えると、やっぱりプログラミングスキルを身につけておいたほうがいいと思いませんか?

そうすれば、人生の選択肢が素晴らしく広がりますよ。研究で日々頭を使っているあなたらなら、仕事を得られるだけのスキルはすぐ身につきます。要領の悪いぼくでも、本業と並行しながら勉強を始め、一年も経たずに転職できるくらいのスキルが身についたので。

というわけで、研究者がプログラミングを学ぶべき理由について長々と語ってきました。ここまでお読みいただきありがとうございます。

プログラミングを学びたいあなたにお知らせ

ぼくはプログラミング学習を支援するために以下のサービスを行っているので、いつでもお気軽にお声がけください。ぼくでよければ、プログラミングをお教えいたします。研究者でなくっても、全然大丈夫です!いっしょにスキルを磨きましょう!

料金に関しては、ヒキコモリズム読者様には無料でご案内いたします。

お申し込みをされる際は、「ヒキコモリズムの記事を読んだ」とメッセージを添えてお申し込みいただければと思います。(連絡先は、各記事に記載しています)

この無料サービスを機に、ぜひカジュアルにプログラミングを始めてみてください。きっと新しい世界が広がりますよ。

(by 研究者かみざと)


素晴らしい記事!

研究者とプログラミングが相性いいっていうのは盲点でした!これはおもしろい。でもたしかに、研究者でなくってもプログラミングのようなポータブルなスキルは持っておいたほうがいいんだよね。今後の時代は。リモートワークが一般的になるので、身につけておくとほんとに幅が広がる。

ぼくもウェブの世界に入ってから本当にできることの幅が広がったので、マジでおすすめ。神里さんの無料講座も、今だからこその値段設定だからお早めに!

神里さん、ありがとうございました!

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